2011年05月29日

御嶽山五の池小屋やわい登山記

異例の速さの梅雨入り&季節外れの台風の影響みたいで、でーれ雨降りな日曜日。
週末の雨は、はんちくたいけど久しぶりにのんびりとした時間を過ごせとるでいいかっ。
そしゃそしゃ、5/27・28と1泊2日(28時間)で行って来た御嶽山登山記です。
御嶽山五の池小屋やわい登山記
今回の御嶽山登山は、毎年恒例(2年目やけど)、御嶽山五の池小屋やわいのお手伝い。
思い起こせば、昨年初めて行って、えらかったけど面白かったもんで、はまったんやさなー。
やもんで、今年もヘリの荷揚げに合わせて予定を立てとったんやけど、
天気の関係で前日26日に実施。
残念ながら26日は添乗の仕事が入っとったもんで、今年はヘリの荷揚げは手伝えんかったけど、
とにかく五の池小屋に行きたかったもんで両日とも雨予報という、おぞくたい天気予報の中、
当初の予定通り向かう事にしたのでした。

5時00分
高山出発!!!
ここ10日間程、ほぼ毎日4時or5時起きやったもんで、休日でも体が勝手に目覚めます。
ありがたい限りです&雨もまんだ降って無かったのも、ありがたい限り。
秋神経由の道は最短ルートなんやけど、あまり好きじゃないのでチャオ経由で向かい、
6時過ぎには登山口に到着。
相変わらずのどんよりとした今にも泣き出しそうな空模様やったもんで、ここで最終決断します。
行くべきか止めるべきか迷い悩んだ結果、登山口まで来たし支配人の市川さんと約束もしとるし、
最悪途中で引き返せばいいやーという考えで、

6時30分
登山口を出発。
相変わらずの歩き易い登山道を、おなじみの光景を眺めながら進み、湯の花峠に着いたところで、
チラリと摩利支天山の姿が。何とか行けそうかな?という希望を持ち、先へ進みます。
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お茶目なペイントがされた、かえる岩も相変わらず健在です。
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ナンバー26付近から登山道には残雪が現れ、
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八合目、お助け水はたっぷりの残雪で標柱の先端が微かに見える状態でした。
この時、一瞬太陽の姿が見えたもんで、こりゃ行けるなっと思ったんやけど、
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森林限界を超えた付近では再び厚い雲に覆われ、とうとう霧雨が降って来てしまったのでした・・・。
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また、この付近から緩んだ残雪に足を取られはじめ、ヒドイ場所では股下までずぼるもんで、
雪の中に体が埋まり雪上に倒れ込んでしまった際には、心が折れかけてまったけど、
なんとか気を奮い立たせ唯一の難所、2つの雪渓のトラバースを慎重にクリアします。
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雪にずぼる位やもんで雪渓もアイゼン無しで、ピッケルだけで十分でした。
雪渓トラバース後も、残雪に難儀しながら雨に打たれながら、折れそうな心を奮い立たせて歩き、
小屋が微かに見えた時は、でーれ嬉しかったー。そして、
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9時35分
3時間かけて、なんとか五の池小屋に到着っ。
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さすがに、この天気やったもんでやや驚かれたけど、早速かけつけビールのおもてなしを受け、
市川さんや昨年もいらっしゃた長嶋さんとの、久しぶりの再会を祝います。
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運動した後のビールは最高やさなあ。
ちなみに小屋内はヘリで揚げた荷物で、カオス状態でした。
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ビール飲んだ後、小屋付近をブラブラしてみたけど眺望は残念ながらほぼ皆無。
白と黒の水墨画みたいな景色は、コレはコレでなかなか見れん景色やで良かったかな。
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アルコール燃料を補給して落ち着いてから午前中は、カオスな状態の布団とひたすら格闘して、
一仕事した後、昼食はうどんを頂いたのでしたー。
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そして午後からは、今年の五の池小屋は新館が増設されたもんで、出来たばかりの新館内の準備に取り掛かります。手前の青い2階立ての建物が新館ですっ。
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荷揚げした、ええかざする真新しい畳を敷いたら、
そこは山小屋というよりもちょっとした温泉旅館みたいな感じに。
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現場監督?よろしく、図面を眺めながら思案している長嶋さんをパシャリ。
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この日は生憎の天気やったもんで眺めはイマイチやったけど、
晴れてる時には摩利支天山ビュースポットになる場所からパシャリ。
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シーズンインが待ち遠しい&でーれ泊ってみたい新館ですな。
そんな感じで午後は新館の畳を敷いて、布団を運び入れたりする仕事などをして、
午前中はカオス状態だった小屋内も、少しは落ち着いたのでした。
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仕事も一段落した夕方、幸い雨は降っとらんかったもんで、再び小屋付近をブラブラします。
三の池
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微かに、うすい虹が
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継子岳方面
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剣ヶ峰方面
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晴天の日もいいけど、白と黒の景色もアリやな。
向かう時に心が折れかけたけど、登ってきて良かったさーと改めて思ったのでした。
しばし独りボーっとして、のんびりしながら過ごした後、待望の夕食でーす!!!
職人さんも含め、総勢7名での宴の始まり始まりですっ。

夕食は、山ちゃんの後に登って来られた方が、雉肉を持って登って来られたもんで、
なーんと雉鍋なのでした。ていうか初めて雉肉を喰らったー。
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骨付きやったもんで、まるでカニを食べるが如く、しばし全員、黙々と喰らった雉肉のお味は、
それはそれは野性味溢れる味で日本酒が進む進む。
やもんで、山ちゃんが持ってきた久寿玉一升瓶はあっという間に無くなり、
続いて荷揚げしたであろうパックの日本酒、奥飛騨が投入されたのでした。
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 「こだわりの15度 奥飛騨」by高木酒造
これが意外と美味しくって、日本酒が更に進む進む。
パックの日本酒をなめてました、申し訳ございません。
更に市川さんが肴を作ってくれたもんで、
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美味しいお酒・美味しい肴・楽しい仲間との語らいで、
楽しい時間はアッという間に過ぎていき、ほぼ酔いつぶれた状態で12時頃に眠りに就いたかな。
もはやその頃の記憶はあいまいやな。


そんだけ飲んだにも関わらず、翌朝は気合いの4時30分起床。
土曜日は休めんし予約も頂いていたので、二日酔いor高山病で痛む頭を抱えながら、
5時00分
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下山開始。さよなら五の池小屋、今年も何回もお世話になります。
風は強かったけど幸い雨は降って無かったので、ガスの中、慎重に下るとします。
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頭が痛かったもんで(自業自得やけど)、ゆっくり下っとったら雷鳥を発見!!!
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雷鳥がガスの中、しばしの間、道案内をしてくれたのでした。
下るにつれ頭痛も治ってきて、体調も徐々に良くなり、その後は順調に下れ、

6時50分
登山口到着!!!
太陽の姿も眺めることが出来たのでした。
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その後、1時間程かけて高山に戻り、普通に仕事をしてきました。


一番心配だった天気も、良い意味で予報が外れてくれたみたいで、
登る途中に霧雨に遭遇した以外は、晴れはしなかったけど何とか持ってくれたで良かったさー。
支配人の市川さんをはじめ、長嶋さん・まるさん・もりさん・職人さん、
大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
来年もお声がかからなくても、勝手に登ってお手伝い?
出来ればと思いますので、ヨロシクお願いします。
こうして今年の小屋やわいお手伝いも無事に出来て、
非常に充実した濃厚な時間を過ごせたのでした。
御嶽山五の池小屋、最高の小屋です!!!



5/27
登山口6:30
五の池小屋9:30
その後はお手伝いなどなど
5/28
五の池小屋5:00
登山口6:50
往路3時間/復路1時間50分





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Posted by 山ちゃん at 14:45│Comments(2)2011年
この記事へのコメント
お疲れ様でした。
夜の宴のためにだけ行ってる感が(笑)いいッスね!そういうの大好きです!
自分も新館に泊ってみたい。
Posted by saruka at 2011年05月30日 09:27
sarukaさん
こんにちはー
そうですね、間違い無く一番の目的は夜の宴の為でした(笑)
見抜かれてしまいましたね。

ちなみに、新館はとても快適そうな建物でしたよ。
今年も、ぜひ是非、御嶽山泊り登山の実施を!!!
Posted by 山ちゃん山ちゃん at 2011年05月30日 15:08
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