2010年07月13日
焼岳登山記
今日も1日よく雨が降ったもんやさー。
元々お休みやったけど、どっちみちお休みやったな、こりゃ。まあ梅雨やで、しゃーないですな。
今日は久ーしぶりに、何にもしない引きこもりの1日を過ごしたのでした。
そしゃそしゃ、ハットトリック登山の最後を飾るお山、この1カ月で3度目となる焼岳登山記です。

ロープウェイを下りて駐車場に戻ってきた頃には、時刻も15時30分を過ぎていたので、
急いで駐車場を出発して、焼岳へ向かうとします。
急いでいるけど途中、焼岳山頂での祝杯用の飲み物を購入。
これは感動のフィナーレの為には譲れません。
安房峠を通ることなく、無料化された安房トンネルを通り抜けたところで、これまた、
知り合いのバス運転手さんとすれ違いましたー。
今日は知り合いに良く会う日やなああー、そんな事を思いながら、焼岳登山口に到着。
さすがにこの時間、駐車場には1台も車は停まってませんでした。
逆に、こんな時間に登りだして、すれ違うのも嫌やったで良かったさー。
貸切登山が出来ますな。急いでやわって
16時20分
いよいよ最後のお山「焼岳」に向けて出発です。登山口を指さす顔に、微笑みはありません。

山頂での祝杯用の飲み物をザックに入れた分、本日一番重たい荷物を背負うことに。
疲れた体に重い荷物、かなりシンドイけど山頂で楽しむ為なので、しゃーない。
足取り重く、しゃべったり、写真を撮る余裕も無く黙々と歩きます。
さすがに、この1ヶ月で3回目の焼岳なので、もはや体がルートを覚えているみたいで、
目安が立てやすいのだけが救いでした。20分位歩くとベンチが有る事も、しっかりと把握。

やもんで、ここで小休止。しかし長時間休むと、もう動けなくなるような気がしたもんで、
ちょっとだけ休んで、ペースはゆっくりやけど、休むことなく黙々と進むとします。
途中カップラーメンを忘れてしまった事実に気づいて、テンションがやや落ちてまったけど
17時25分
疲れてヘロヘロの割には、大体いつもと同じ位のペースで中間地点、下堀出合到着。
やっとで目的地は視界に入って来ました。指さす表情は、かなりえらそう・・・。

休みもソコソコに向かうとします。
毎度毎度の事なんやけど、焼岳登山道は中間地点を境にガラリと様相が変わります。
前半は樹林帯歩き、後半は噴煙上げる焼岳を眺めながらのひたすら登り。
樹林帯歩きは好きな山ちゃんですが、ひたすら登りは苦手なので
(多分、体重が重いのが原因なんやろうけど)
ここでガクっとペースが落ちてしまい、とうとう足が止まってしまった・・・。
競馬に例えるならば、4コーナーを曲がって最後の直線に入ったところで、
それまで先頭を走っていた馬が馬群に沈むみたいな。
いやー、とにかく足が動かない。これは初めての経験でした。
それでも歩かん事には進まんもんで、もはや牛歩の歩みで、ゆっくりゆっくり休み休み歩きます。
やもんで、それまでは山ちゃんが先頭やったけど、ペースが遅すぎるので、
てるさんに先に行ってもらいます。

てるさんの後ろ姿に必死で付いていこうとするけど、体が言う事を聞いてくれんもんで、
どんどん離されてしまいます。それでも、なんとか2300m地点まで来た。

そんな山ちゃんに対して、てるさんは「頑張れ頑張れ、乗鞍も応援しとるよー!!!」っなどと、
必死のエールを送ってくれます。やもんで、乗鞍をパシャリ

この時、心の中では「なんで俺はこんな馬鹿げた企画を考えてしまったのか・・・」という自己嫌悪と
「1人やったら絶対に、ココでやーめたっと諦めて帰るろなー」という事を考えながら、
てるさんの言葉に力をもらい、稜線まで登れば、なんとかなるはずと思い頑張ります。
ここから稜線までの登りが、一番えらかった・・・。

てるさんが下山の事も考え、「18時45分をリミットにしよう」っと言ってくれたので、
「時間的にギリギリかも?」って思いながら、フラフラになりながら必死で登り
18時25分
なんとかひたすら登りの終点、噴煙上げる稜線上に出ました。

ここまで来ればタイムリミットまでに登れる目処も立ったので、
てるさんには先に行ってもらい、最後のひと踏ん張りです。
なんとかなるとは思ったものの、やはり足は動かないので写真を撮りながら、
休み休みゆっくりと進みます。夕日当たる稜線

トラバース終了地点で撮った穂高達

ここを登れば山頂 最後の難関

いよいよあと少し、そしててるさんから遅れる事、10分程

18時35分
ついについについに、本日3座目焼岳到着!!!もはや余裕はありません。
2人でパシャリ。顔の表情が全てを物語ってます。

しばし山頂からの景色を眺めながら余韻に浸りってから、全てが報われる瞬間、ビールで乾杯!

もちろん大好きなビール、スーパードライですっ。でーれ満面の笑顔やし。
でーれウメー、生き返るー!!!
この楽しみの為なら、多少ザックが重たくなってもしゃーないですな。
ビールで乾いた喉を潤した後は、優しいてるさんがラーメンを作ってくれたので、喰らいます。

ビールを片手に、にんまりするてるさん

18時55分
ゆっくりしたかったけど体が固まって動かなくなるような気がしたのと、
日没の時間も迫っているので、早々に下山開始です。

その途中、これまでの苦労に対するご褒美なのかな、素敵な夕日の景色が飛び込んできた。

アップでパシャリ しばし見とれてしまった。

火口湖とともに

これで力をもらったみたいでパワーアップ。下りは得意な山ちゃんなので、先頭に立ち進みます。

ヘッデンを付けて準備万端、振り返ったところをパシャリしてもらいました。

19時35分
中間地点に着いた頃には、日も暮れてしまい辺りは真っ暗。

ここから先は暗闇樹林帯歩きになるので、なるべく離れないようにくっついて歩くとします。
真っ暗だけど、登山道と地形はもはやしっかりと頭の中に入っているので、迷う事は無いです。
残り3分の2、残り半分、残り3分の1、あと20分などとカウントダウンしながら、
ひたすら下ります。てるさん、だいぶ足にきてたみたいで思わず尻もちを

また後ろ姿を眺めると、明らかに右足の様子がヘンです・・・

「あと少し、あと少しやさー」っと、励ましながら下り
20時45分
ついにハットトリック登山は、ここに感動のフィナーレを迎えます。
何とか無事に、登山口に帰って来ましたー!!!
思わず愛車を抱きしめてしまったっていうか、もたれかかってしまった・・・。

もう歩きたくない。でーれ疲れた・・・。へろへろです。
そして、早朝3時半過ぎからずーっと履いていた登山靴から解放される瞬間、思わず
「超気持ちいいー!!!」っと叫んでしまった。解放されたー!!!
その後は高山までフラフラになりながら車を運転して、
平湯ではもう時間が遅くて温泉に入れんかったもんで
ひだまりの湯にて疲れをいやした後、23時過ぎに帰宅。
こうして長い長ーい1日は、無事に終了したのでした。
距離的には、昨年の鹿島槍ヶ岳日帰り・西鎌尾根経由槍ヶ岳日帰り登山よりは短かかったけど、
登ったり下りたりということを1日に3回繰り返すという事が、非常に厳しかった。
やで内容的には、上記2つの登山と匹敵するクレイジー登山でしたな。
一応、机上の予定通りにほぼ進んだけど、ここまで体がえらくなるとは思わんかった。
あと1人やったら、間違いなく焼岳の登りの途中で帰ってたと思う。
てるさんの励ましのおかげで、登れたようなものです。
てるさん、ありがとうございましたー!!!
これで、しばらくはハードな登山はやならくてもいいですな。
あと、とりあえず今年は、もう焼岳には登らんろな。
再び、ゆるゆる登山に戻ろうかな?
登山口16:20
下堀出合17:25/17:30
焼岳18:35/18:55
下堀出合19:35/19:40
登山口20:45
元々お休みやったけど、どっちみちお休みやったな、こりゃ。まあ梅雨やで、しゃーないですな。
今日は久ーしぶりに、何にもしない引きこもりの1日を過ごしたのでした。
そしゃそしゃ、ハットトリック登山の最後を飾るお山、この1カ月で3度目となる焼岳登山記です。
ロープウェイを下りて駐車場に戻ってきた頃には、時刻も15時30分を過ぎていたので、
急いで駐車場を出発して、焼岳へ向かうとします。
急いでいるけど途中、焼岳山頂での祝杯用の飲み物を購入。
これは感動のフィナーレの為には譲れません。
安房峠を通ることなく、無料化された安房トンネルを通り抜けたところで、これまた、
知り合いのバス運転手さんとすれ違いましたー。
今日は知り合いに良く会う日やなああー、そんな事を思いながら、焼岳登山口に到着。
さすがにこの時間、駐車場には1台も車は停まってませんでした。
逆に、こんな時間に登りだして、すれ違うのも嫌やったで良かったさー。
貸切登山が出来ますな。急いでやわって
16時20分
いよいよ最後のお山「焼岳」に向けて出発です。登山口を指さす顔に、微笑みはありません。

山頂での祝杯用の飲み物をザックに入れた分、本日一番重たい荷物を背負うことに。
疲れた体に重い荷物、かなりシンドイけど山頂で楽しむ為なので、しゃーない。
足取り重く、しゃべったり、写真を撮る余裕も無く黙々と歩きます。
さすがに、この1ヶ月で3回目の焼岳なので、もはや体がルートを覚えているみたいで、
目安が立てやすいのだけが救いでした。20分位歩くとベンチが有る事も、しっかりと把握。

やもんで、ここで小休止。しかし長時間休むと、もう動けなくなるような気がしたもんで、
ちょっとだけ休んで、ペースはゆっくりやけど、休むことなく黙々と進むとします。
途中カップラーメンを忘れてしまった事実に気づいて、テンションがやや落ちてまったけど
17時25分
疲れてヘロヘロの割には、大体いつもと同じ位のペースで中間地点、下堀出合到着。
やっとで目的地は視界に入って来ました。指さす表情は、かなりえらそう・・・。

休みもソコソコに向かうとします。
毎度毎度の事なんやけど、焼岳登山道は中間地点を境にガラリと様相が変わります。
前半は樹林帯歩き、後半は噴煙上げる焼岳を眺めながらのひたすら登り。
樹林帯歩きは好きな山ちゃんですが、ひたすら登りは苦手なので
(多分、体重が重いのが原因なんやろうけど)
ここでガクっとペースが落ちてしまい、とうとう足が止まってしまった・・・。
競馬に例えるならば、4コーナーを曲がって最後の直線に入ったところで、
それまで先頭を走っていた馬が馬群に沈むみたいな。
いやー、とにかく足が動かない。これは初めての経験でした。
それでも歩かん事には進まんもんで、もはや牛歩の歩みで、ゆっくりゆっくり休み休み歩きます。
やもんで、それまでは山ちゃんが先頭やったけど、ペースが遅すぎるので、
てるさんに先に行ってもらいます。

てるさんの後ろ姿に必死で付いていこうとするけど、体が言う事を聞いてくれんもんで、
どんどん離されてしまいます。それでも、なんとか2300m地点まで来た。

そんな山ちゃんに対して、てるさんは「頑張れ頑張れ、乗鞍も応援しとるよー!!!」っなどと、
必死のエールを送ってくれます。やもんで、乗鞍をパシャリ

この時、心の中では「なんで俺はこんな馬鹿げた企画を考えてしまったのか・・・」という自己嫌悪と
「1人やったら絶対に、ココでやーめたっと諦めて帰るろなー」という事を考えながら、
てるさんの言葉に力をもらい、稜線まで登れば、なんとかなるはずと思い頑張ります。
ここから稜線までの登りが、一番えらかった・・・。

てるさんが下山の事も考え、「18時45分をリミットにしよう」っと言ってくれたので、
「時間的にギリギリかも?」って思いながら、フラフラになりながら必死で登り
18時25分
なんとかひたすら登りの終点、噴煙上げる稜線上に出ました。

ここまで来ればタイムリミットまでに登れる目処も立ったので、
てるさんには先に行ってもらい、最後のひと踏ん張りです。
なんとかなるとは思ったものの、やはり足は動かないので写真を撮りながら、
休み休みゆっくりと進みます。夕日当たる稜線

トラバース終了地点で撮った穂高達

ここを登れば山頂 最後の難関

いよいよあと少し、そしててるさんから遅れる事、10分程

18時35分
ついについについに、本日3座目焼岳到着!!!もはや余裕はありません。
2人でパシャリ。顔の表情が全てを物語ってます。
しばし山頂からの景色を眺めながら余韻に浸りってから、全てが報われる瞬間、ビールで乾杯!

もちろん大好きなビール、スーパードライですっ。でーれ満面の笑顔やし。
でーれウメー、生き返るー!!!
この楽しみの為なら、多少ザックが重たくなってもしゃーないですな。
ビールで乾いた喉を潤した後は、優しいてるさんがラーメンを作ってくれたので、喰らいます。

ビールを片手に、にんまりするてるさん

18時55分
ゆっくりしたかったけど体が固まって動かなくなるような気がしたのと、
日没の時間も迫っているので、早々に下山開始です。
その途中、これまでの苦労に対するご褒美なのかな、素敵な夕日の景色が飛び込んできた。

アップでパシャリ しばし見とれてしまった。

火口湖とともに

これで力をもらったみたいでパワーアップ。下りは得意な山ちゃんなので、先頭に立ち進みます。

ヘッデンを付けて準備万端、振り返ったところをパシャリしてもらいました。

19時35分
中間地点に着いた頃には、日も暮れてしまい辺りは真っ暗。

ここから先は暗闇樹林帯歩きになるので、なるべく離れないようにくっついて歩くとします。
真っ暗だけど、登山道と地形はもはやしっかりと頭の中に入っているので、迷う事は無いです。
残り3分の2、残り半分、残り3分の1、あと20分などとカウントダウンしながら、
ひたすら下ります。てるさん、だいぶ足にきてたみたいで思わず尻もちを

また後ろ姿を眺めると、明らかに右足の様子がヘンです・・・

「あと少し、あと少しやさー」っと、励ましながら下り
20時45分
ついにハットトリック登山は、ここに感動のフィナーレを迎えます。
何とか無事に、登山口に帰って来ましたー!!!
思わず愛車を抱きしめてしまったっていうか、もたれかかってしまった・・・。
もう歩きたくない。でーれ疲れた・・・。へろへろです。
そして、早朝3時半過ぎからずーっと履いていた登山靴から解放される瞬間、思わず
「超気持ちいいー!!!」っと叫んでしまった。解放されたー!!!
その後は高山までフラフラになりながら車を運転して、
平湯ではもう時間が遅くて温泉に入れんかったもんで
ひだまりの湯にて疲れをいやした後、23時過ぎに帰宅。
こうして長い長ーい1日は、無事に終了したのでした。
距離的には、昨年の鹿島槍ヶ岳日帰り・西鎌尾根経由槍ヶ岳日帰り登山よりは短かかったけど、
登ったり下りたりということを1日に3回繰り返すという事が、非常に厳しかった。
やで内容的には、上記2つの登山と匹敵するクレイジー登山でしたな。
一応、机上の予定通りにほぼ進んだけど、ここまで体がえらくなるとは思わんかった。
あと1人やったら、間違いなく焼岳の登りの途中で帰ってたと思う。
てるさんの励ましのおかげで、登れたようなものです。
てるさん、ありがとうございましたー!!!
これで、しばらくはハードな登山はやならくてもいいですな。
あと、とりあえず今年は、もう焼岳には登らんろな。
再び、ゆるゆる登山に戻ろうかな?
登山口16:20
下堀出合17:25/17:30
焼岳18:35/18:55
下堀出合19:35/19:40
登山口20:45
Posted by 山ちゃん at 19:30│Comments(4)
│2010年
この記事へのコメント
良い子は 明るい時間に帰りましょ~♪
Posted by 淳にぃ 。o 〇 at 2010年07月13日 19:33
淳にぃ 。o 〇さん
こんばんはー
完璧に悪い子ですなああ・・・
真っ暗な中の登山、何も考える余裕が無かったです。
こんばんはー
完璧に悪い子ですなああ・・・
真っ暗な中の登山、何も考える余裕が無かったです。
Posted by 山ちゃん
at 2010年07月13日 22:46

完全なるMと情熱の狭間ですな。
Posted by エステ at 2010年07月14日 22:39
エステさん
間違いなく、どMですな・・・。
情熱というより惰性or執念?で最後の焼岳は登ってました。
今年の秋は、ゆるゆる登山をしませう
間違いなく、どMですな・・・。
情熱というより惰性or執念?で最後の焼岳は登ってました。
今年の秋は、ゆるゆる登山をしませう
Posted by 山ちゃん
at 2010年07月16日 07:53
