2010年04月02日

西穂高(独標近辺)登山記

新穂高ロープウェイに辿り着くまでに一苦労したものの、何とか到着。
まさかこんな所で苦労するとは・・・、不覚やったさー。
ではでは本編の西穂高(独標近辺)登山記です。
西穂高(独標近辺)登山記

駐車場到着後、急いでやわってロープウェイ乗り場へ。
始発には間に合わなかったものの、9時発の便でロープウェイ終点、西穂高口駅に向かいます。
さすがに絶好の好天という事もあり、沢山の団体客で大賑わいのロープウェイの中はハイテンションで盛り上がっています!!!
ロープウェイ内からの笠ケ岳
西穂高(独標近辺)登山記
途中、乗り継ぎをして9時25分頃、西穂高口駅に到着です。
温度計は-10℃を指しています。寒い寒い。
西穂高(独標近辺)登山記
しばし展望台で、観光客に紛れて景色に見とれます。
笠ヶ岳・焼岳・そして目指す西穂高岳バッチシです。いい天気やさー。
西穂高(独標近辺)登山記 西穂高(独標近辺)登山記 西穂高(独標近辺)登山記
アイゼンを装着して更なる準備完了。

9時40分
まずは、西穂山荘へ向けて出発するとします。
その前に笠をバックにパシャリ。寒いのでダウンジャケット着用。
西穂高(独標近辺)登山記
最初は雪の回廊の中を歩いていきます。この辺りは観光客も歩いています。なかなかな雪量です。
西穂高(独標近辺)登山記
雲ひとつない青い空、そして白い雪。青と白の世界。朝青龍と白鵬やな・・・。
どうでもいい事を考えながら進みます。
西穂高岳を指さしてパシャリ
西穂高(独標近辺)登山記
雪はやや深いけど、トレースもバッチシ。迷いようが無いです。ありがたいっ
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20分程歩いたら、暑くなってきたのでダウンジャケットを脱ぎます。西穂山荘も微かに見えてきた
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結局、西穂山荘までは長袖の上に半袖の重ね着という軽装で歩けて
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11時10分
1時間30分程かけて西穂山荘到着。(2年前の夏、極度の二日酔いの中、歩いた時と同じタイム)
西穂高(独標近辺)登山記
小休止して写真を撮りまくります。
乗鞍岳や霞沢岳がよーく見える。相変わらず雲一つない青空。完璧やさー!!!
西穂高(独標近辺)登山記 西穂高(独標近辺)登山記
西穂山荘でラーメン食べて帰るだけでも良かったかなという考えは、
この好天、この好条件で吹っ飛んでもちろん、ここから先に進む判断をします。
まあ丸山、そこから先とりあえず行ける所まで行ってみようーっと。
その為には、まずは服装を変えなくては・・・。
稜線出ると強風が予想されるので、今までのような軽装というわけにはいかないので着込みます。
長袖シャツ・半袖シャツの重ね着の上に長袖シャツ・雨具を着込み、顔も隠して完全防備です。
テロリストみたいやな。
着込んだあと、霞沢岳をバックにパシャリ
西穂高(独標近辺)登山記
そして更に、ここで新アイテムの登場です。
山ちゃんが正月に、自分へのお年玉としてKONGさんで購入した「ピッケル」です。
初めて使うー。ようやく役に立つ時が来た!!!
やもんで使い方は英語の説明書のイラストと、図書館で借りた雪山入門本から得た知識でしか知りません。何とかなるろー。
でーれ嬉しかったのでピッケルを振りかざす(本来の使い方はもちろん違います)姿をパシャリ
西穂高(独標近辺)登山記
準備万端、向かうとします。
いい感じでピッケル雪面に刺さります。
ドゥクス・ドゥクスとピッケルを雪面にブッ刺しながら進みます。でーれ楽しいし。
ここでも笠をバックにパシャリ、笠はいい山だー
西穂高(独標近辺)登山記
目指す独標方面を眺めて。強風の為なのか、雪煙が舞ってます。相変わらずピッケルを振りかざして
西穂高(独標近辺)登山記
登山道は雪が深い所や、風で吹き飛ばされている所や色々な状態です。
西穂高(独標近辺)登山記
雪と風が創り出す景色。自然って凄い。
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穂高の吊尾根をチラリと入れて
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雪の中、独り登山道を歩くY川君の後ろ姿
西穂高(独標近辺)登山記
ピッケルと笠ヶ岳
西穂高(独標近辺)登山記
写真を沢山撮りながら、のんびり向かいます。
さすがに稜線に出たもんで、風は強いです。
ただ風にも呼吸があるみたいで、強弱があるので弱くなった間隙を突いて何とか進みます。
焼岳・乗鞍岳をバックに
西穂高(独標近辺)登山記
相変わらずピッケルを振りかざして(ちょっと風が強くなってきたみたい・・・)
西穂高(独標近辺)登山記
この付近には雪庇らしきものも(ちょこっとアップ)
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恐る恐る下を眺めます。滑落したら上高地or新穂高まで一直線、確実に死ぬんやろうな。怖い怖い
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前方のちょっとしたピークに2人、人がいる姿が見えたので、とりあえずそこまで向かう事に。
西穂高(独標近辺)登山記

12時30分
人が2人いる、ちょっとしたピークに到着。その2人はロープを出してアンザイレンしてました。
そこから先のルートに目をやると、トラバースが続いているので滑ったらイチコロ
西穂高(独標近辺)登山記
写真ではわかりづらいけど、ちょっと素人にはヤバそうなルートです。
先のルートに目をやるY川君。
西穂高(独標近辺)登山記
しばし立ち止まって考えます。独標の姿、標柱も視界には入っているので行けそうな気もするけど・・・
そしたら、ここで一瞬ガスってきました。
西穂高(独標近辺)登山記
ガスった瞬間、山ちゃんの心の中の安全装置が働きました。「撤収!!!」決定です。
さてさて、危ない場所から退散するとしますか。
戻るとします。が、ここの下りが今回、一番怖かった・・・。これは下りるのを悩んでいる後ろ姿やな。
西穂高(独標近辺)登山記
わずか3m位の距離なんやけど、こりゃどうやって登ったんやろーって悩む位、足跡無いし、
氷カッチンカッチンでアイゼンなかなかささらんかったです。
自分の中の「登れれば下りれる」って考えが一瞬、覆されました。
この自分の中での難所を、慎重にクリアした後は快適な下りでドンドン下ります。
Y川君は、慎重にゆっくりと下っています。
西穂高(独標近辺)登山記
調子に乗って、滑落防止の練習もしてみました。なかなか面白かった!!!間抜けな姿やさー
西穂高(独標近辺)登山記
ちなみにY川君のハイドレーションシステムは凍みてて、あまり使い物にならなかったみたいです。
西穂高(独標近辺)登山記
この辺りで登ってきた人に、今回のベストショット、2人の写真を撮ってもらいました
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この頃には腹ペコやったもんで、頭の中はラーメンラーメンラーメンでした。そして

13時20分
西穂山荘到着。
西穂高(独標近辺)登山記
いよいよ今回のもう一つの目的、巷で美味しいと評判の西穂ラーメンとのご対面です。
西穂ラーメンはしょうゆ味
西穂高(独標近辺)登山記
とんこつ味
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2種類あります。値段はどちらも800円です。
登山で空腹になったという最大限の調味料を差し引いても、
確かに下手なラーメン屋より、間違いなく美味い。大満足!!!
これで、今回の目的はすべて制覇、ミッションコンプリートです。
西穂山荘からロープウェイ西穂高口駅までは、尻セードをしながら快適に下れて

14時40分
ロープウェイ西穂高口駅に到着。行って来ましたー!!!
西穂高(独標近辺)登山記
その後は、ロープウェイの時間まで、しばし観光客に成り切り展望台で時間を過ごします。
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雪だるまでーれ可愛いし。
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ロープウェイ駐車場に戻った頃には、朝悩まされた凍みた道路も、もちろん乾いていたので無問題。
途中「ひらゆの森」で温泉入って高山まで順調に帰れましたー。

そして、その後、悲劇(自爆)の「当り矢遭難事件」へと続くのでした。

今回、初めての本格的な雪山という事だったけど、天気に恵まれたのと安全登山を心がけたので
1箇所以外、危険を感じる所は無かったです。
登山行く前と、帰ってからが大変やったけど・・・。
この景色を見てしまったら、知ってしまったら雪山にはまってしまう理由が少しだけわかった気が。
かなり、いい経験になりましたー!!!。
こりゃ、残雪期登山にはまりそうやな。



西穂高口駅9:40
西穂山荘11:00/11:30
ちょっとしたピーク12:30/12:40
西穂山荘13:20/14:00
西穂高口駅14:40

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Posted by 山ちゃん at 08:07│Comments(2)2010年
この記事へのコメント
なめこじるです今日は

最高の天気で良かったですね~

写真もとてもきれいです。

完全武装の山ちゃんも冬山初心者には見えず

熟練アルピニストに見えますよ~
Posted by なめこじる at 2010年04月02日 11:09
なめこじるさん
こんばんはー
ホント、この日は最高の天気でしたー!!!
やもんで、いっぱい写真撮って来ました。
青い空と白い雪、こりゃ、はまる理由もわかりますわー。

熟練アルピニストに見えますかー?
お誉めのコトバありがとうございます。
Posted by 山ちゃん山ちゃん at 2010年04月02日 23:41
 
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