2010年05月10日

北ノ俣岳登山記

昨日行ってきた北ノ俣岳の登山記です。
北ノ俣岳登山記
昨日はでーれ珍しい事に、日曜日休み。連休明けやし、たまには日曜休みもいいでしょう。
天気予報も上々なので、これはこれは是が非でも山に行かねばっと思ってしまいます。
そしゃ残雪期だからこそ行けるっていうか歩き易い山やさーっと考え、昨秋登り、ぐちょぐちょ悪路には難儀したけど絶景を堪能出来たもんで、すっかり惚れてしまったお山、北ノ俣岳に即決します。
北ノ俣岳登山記
ほぼ同じ場所から昨秋撮影

しかも日曜日って事は、誰かツレと一緒に行けるかも?っと考え、金沢在住大学時代の友人F田に
電話したのが金曜日の23時40分。ていうかほぼ前日やし・・・。
しかーし、でーれ急なお誘いにも関わらず二つ返事でokもらい、久しぶりにF田と二人で登山をする運びになったのでした。フットワークが軽い友達を持って幸せです。

前日の夜、F田と合流し高山で軽ーく飲んで翌日に備えます。
(過去に前日に飲み過ぎて失敗した事あり・・・)
当日は3時起床。飲み過ぎなかったのが功を奏したみたいで、お目覚めパッチシです。
高山から北ノ俣岳登山口までは遠く、十三墓峠・山伏峠と二つの峠を越え約1時間30分かかります。
大規模林道を行けるとこまで進むと、事前のネット調べどおり大きな倒木が道を塞いでおり、
北ノ俣岳登山記
これ以上はどう考えても進めないので、その手前に車を停めました。
車は5台停まっており、1台はちょうど来たばかりだったみたいで山スキーの準備をしてました。
静かな登山が楽しめそうです。こっちも準備完了!!!

5時00分
出発!!!最初は、しばしの林道歩きです。
まあ、ウォーミングアップやな。20分程で林道歩きは終了し、
5時20分
登山口出発です。
北ノ俣岳登山記
ちなみに有峰湖から富山の折立に抜ける、飛越トンネルは冬季通行止め中です。6月1日開通予定。
北ノ俣岳登山記
登山口から30分程歩いた所で登山道にある残雪とご対面。ここから先はずーっと雪上歩き。
やで、今回はぐちょぐちょ悪路に悩まされる事が無い登山が、きっと出来るはず・・・。
朝方は冷え込んだもんで、雪もいい感じで凍みててサクサク歩けます。
ただ、静かな山という事でトレースも少ないので、うすいトレースと赤布と記憶を頼りに
進んでいきます。1時間程歩いて、くま洞峠に到着。なかなかな雪量です。
北ノ俣岳登山記
ここで、ちょっと道を見失ってしまった・・・。でーれ焦るし。
結局20分程、この辺りをウロウロ彷徨った後、昨秋の記憶を蘇らせ、なんとか正規ルートを発見。
いやー雪山恐るべし。(そもそも地図を忘れてしまった事がだしかんかった事なんやけど、反省反省)
これも独りで行ってたら、いとも簡単に心が折れてたかもしれませんでした。
その後は、だらだらとゆるゆる登山道をひたすら歩きます。ずぼることも無くでーれ歩き易かった。
北ノ俣岳登山記
雪上歩き最高!!!笠・乗鞍・御嶽の三山がくっきりと(八重樫の真似。古いし、しかも似てない)
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いい景色を眺めながら、でーれ楽しいと思いながら歩き

8時10分
寺地山到着。昨秋と違い、眺望最高です。雪が木々を隠してくれているので、よーく見えます。
やもんで、ここでのんびり休憩。いい眺めだ!!!幸せ感じます。
薬師岳が目の前にドカンっと飛び込んできます。(ゲーリーの真似、似てない)
北ノ俣岳登山記
向かう先には、目的地北ノ俣岳もドカンっと。その姿は、まさに巨大なスキー場です。
北ノ俣岳登山記
昨秋はこんな感じ
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ここからは、アイゼン装着します。ピッケルも持って雪装備も万全です。
次の目的地、避難小屋まで進むとしますか。雪道の中、だらだらと樹林帯の中アップダウンを
繰り返し、ようやく眺望が開けた場所に出て、しばし歩いた後
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9時10分
避難小屋到着。雪深い中、ひっそりと佇んでました。
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相変わらず雰囲気のある小屋です。
やっぱり、いつの日か泊まって黒部五郎1泊2日をしたいと思わせます。
水場も健在。水を補給し食料も補給し、しばし休憩。
避難小屋と煙草を吸うF田。なかなか絵になっています。
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9時35分
避難小屋出発。ここから先は600m程、雪上をひたすら登りです。
北ノ俣岳登山記
夏ルートは植生保護の為、木道で登山道が整備されてるので木道を歩き、その後はハイマツの海の中を泳ぐように歩いたけど、残雪期はほとんど隠れているので、好きな場所を目的地に向かってひたすら登ります。目的地に定めを付け、トレースを追ったり
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シュプールの後をなぞったりしながら、ひたすら登ります。
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スケールでかっ!!!楽しすぎて笑いがとまらんし。振り返って、撮ってもらった写真。
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ただ、ガスってまったらホント真っ白になってまうで、
道に迷って終了なんやろうなーっと思いながら進みます。
最初は面白かったんやけど、ひたすらの雪上登り、どんだけ歩いても進んでいないような気がして
なかなかペースがつかめず、途中からはかなり休み休み登り、どんどんどんどんF田の姿が遠くへ・・・、思えば昨秋しんどかった区間もココでした。だらだら登りは苦手みたいです。
一応、右手を眺めると笠が消え、乗鞍が消え、御嶽が消えっと
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左手を眺めると薬師岳が徐々に見えてきたりっと
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振り返れば有峰湖が見えてきたりっと
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景色の変化が認識できるので、高度を稼いでることも、なんとか認識できるけど、えらい。
雪庇らしきものの姿も発見。おそがいおそがい
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まだまだ先は長い、北ノ俣岳方面を指さして。
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ハイマツも見えかけてたけど、ハイマツ帯の脇をひたすら登ります。ここを登り切れば稜線かな?
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そしてついに稜線に出たー!!!目の前には赤牛岳と鷲羽岳を従えた水晶岳がドカンっと。
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左手には雄大な薬師岳の姿が、奥には剱岳
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ちなみに昨秋はこんな感じ
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右手には巨大な黒部五郎岳の姿が、奥には槍ヶ岳
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昨秋はこんな感じ
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この景色が見たかったんやさー。待望の景色が飛び込んできました。相変わらずの絶景です。
こんな絶景が、わずか6時間弱歩いただけで見れるんやで、北ノ俣岳贅沢な山です。
これが見たかったんやさー!!!最高
そして、稜線出たところから、ちょこっと歩いて

11時50分
北ノ俣岳到着!!!。半年ぶりの再会かな。どうやら、かなり北ノ俣岳に惚れとるな。
北ノ俣岳登山記
昨秋はこんな感じ
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ホントいい眺めやさー。しばし景色を堪能&写真をパシャリパシャリっと。
北ノ俣岳登山記 北ノ俣岳登山記 北ノ俣岳登山記 
山スキーの人達も、スキーを付けて下っていきました。
北ノ俣岳登山記
2人でパシャリ
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その後、昼食の準備を。これも山の楽しみ。もちろんカレーヌードルやさー
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しかーし、ここでちょっとしたアクシデントが。
なーんと、ガスストーブが強風のせいなのかしらんけど点火しません。
ひえー、このままではお湯を沸かせんでヌードルが食べれん・・・。なんてこったい。
100均で買ったチャッカマンを試すも、全くこの風の中では歯が立たず。安物はだしかん。
必死で点火装置をチャカチャカすること10回以上、奇跡的に火がついて事なきを得ました。
どうやら食べ物に対する執念が勝ったみたいです。
無事にメシも食べ終え、相変わらずの絶景の眺めを堪能していたら、
今度はチョコチョコと何か歩いているものが、目に入りました。
雷鳥発見、しかも白雷鳥です。初めて見たー。
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急いでカメラをズームアップしてパシャリ。
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もっと近づきたいっと思い、後ろから追いかけたら小走りで走って逃げてってまったけど、
白雷鳥を初めて見れたので感激でした。でーれ可愛いし
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いつまでもココに居たかったけど、そういう訳にはいかないので、そろそろ帰るとしますか。
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13時05分
下山開始。さらば北ノ俣岳、再びこの景色を眺めに来るさー。
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下山中、スキーヤーに遭遇。あっという間にさっそうと下って行きました。
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スキーはやらないけど、あんな姿を見たらスキーやりてー願望がむくむくと湧いてきました。
スキーヤー程ではないけど、下りは早い。雪道下り、でーれ快適です。サクサク進めて

13時35分
わずか30分で避難小屋分岐に到着。
登りは2時間以上かかったのに、えらい違いです。振り返ってパシャリ
北ノ俣岳登山記
この時点までは雪道の下り最高!!!っと思ってました。

しかし、ここから登山口までの道のりは、かなりシンドイ道のりになるのでした。その訳は・・・
午前中は凍みてたので、雪もいい感じで締まってたんだけど、
午後は気温の上昇に伴い雪も緩んだみたいで足を置くと、でーれずぼります。
それでも下り一辺倒なら、まだ歩き易いと思うんだけど、
ここから登山口まではアップダウンを繰り返しながら
ダラダラと下るので、そうはいきません。まるで砂浜の中を歩いているみたいでした。しんどかった。
やもんで、なかなかスピードが出なくって避難小屋から登山口までは、
昨秋よりも時間がかかったのでした。
しかも、登山口近くまで来ると、飛越新道の代名詞「ぐちょぐちょ悪路」が現れ、
登山口に着くころには登山靴はドロドロになってしまったけど、何とか下れて

16時20分
登山口に戻って来ました!!!
何気にかなり疲れた。下りのシンドイのが余計やった。けっこうヘロヘロバテバテです。
お約束の煙草をふかして休むF田
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バンザイする山ちゃん
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帰りは平湯経由で帰り、お決まりの温泉玉子&ひらゆの森コースで疲れた体を癒してきました。


今回は初めての本格的な残雪期登山だったけど、
残雪(雪)があることのメリット・デメリットを感じれました。
メリットは何と言っても歩き易い、好きな所を自由に歩ける、景色がキレイなどなど。
デメリットは雪が緩んでしまったら、さあ大変って事とルートが見つけ辛い事かなあ。

飛越新道を利用した北ノ俣岳、6時間弱という短時間で北アルプス奥地の絶景が堪能出来るという
非常に素敵なルートだけど悪路なので、向かう時期を定めるのが難しいです。
次回、飛越新道を利用して今回のような登山をするのならば、4月中旬から5月上旬かな?
それにしても今回はでーれ疲れた。
登山体が出来てないシーズン序盤にしては、なかなかハードな山行でした。
おかげで今日は、腰とふくらはぎと膝が痛くて痛くて大変でした。

林道終点5:00
登山口5:20
寺地山8:15/8:25
避難小屋9:10/9:35
北ノ俣岳11:50/13:05
避難小屋13:35/13:40
寺地山14:30/14:35
登山口16:20










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Posted by 山ちゃん at 19:35│Comments(4)2010年
この記事へのコメント
なんか でら本格的な登山日記じゃないですか

一番印象に残ったのは

ゲーリーでした(笑)
Posted by ゆーき at 2010年05月11日 09:41
ゆーきさん
なかなか、登山な人っぽいでしょ?
登山、でーれ楽しいですよー。

ゲーリー、ツボにはまりましたー?
さすが同年代ですね。
Posted by 山ちゃん山ちゃん at 2010年05月12日 07:47
バットの寝かしの角度が落合とは違うね(笑)
Posted by ゆーき at 2010年05月12日 08:44
ゆーきさん
先ほどはどうもでした。
ゲーリーは、バットの寝かせ方が落合より深いんです
別名「神主打法」
♪ゲーリーゲーリーホームラン
♪ゲーリーゲーリーホームラン
Posted by 山ちゃん山ちゃん at 2010年05月12日 17:02
 
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