2010年10月11日

白馬三山登山記

先日登って来た、白馬岳登山記です。
今回のベストショット???「秋を感じさせる紅葉と白馬の稜線の風景」
白馬三山登山記
昨年も白馬岳には登ったけど、今年は更に欲張り杓子岳・白馬鑓ヶ岳の二つも登ったもんで、
白馬三山登山記ですな。
昨年も登った白馬岳へ、今年も行って来たのには、ちゃーんと理由が。
それは白馬岳の麓にある山小屋「猿倉荘」で昨年から働いている、人力の先輩に会いに行く為。
毎年恒例(2回目やけど)の、自分の中でのイベントですなああ。
やもんで今年も、出発前には高山土産を買い求めてから向かったのでした。
昨年は「豆天狗の中華そば」・「とらやの草まんじゅう」・「音羽屋のかたりべ」の三点セット
今年は「甚五郎らーめん」・「とらやの草まんじゅう」・「前畑点心堂の栃の実煎餅」の三点セット
を持っていきました。やはり、「とらやの草まんじゅう」は外せませんな。

ホントは月曜日、仕事が終わってから向かう予定にしていたんだけど、雨で仕事が中止となり、
幸か不幸か連休になってまったもんで昼過ぎには高山を出発し、のーんびりと向かったのでした。
白馬三山登山記
ちょっとのんびりしすぎたみたいで、白馬には7時頃到着。
先輩には5カ月ぶり、支配人さんとは1年ぶりの再会となりましたー。
今年も夕食をご馳走になり、更には生ビールも1杯、ご馳走になってしまったのでした・・・。
さすがにこの時期、ほぼシーズンオフみたいで、お客さんは1人も居ませんでした。
やもんで食後は、久しぶりに再会した先輩とゆっくり話も出来たし、話が弾むとともにビールの量も増え、更に500mlの缶ビールを2本追加し、翌日に備えアルコール燃料補給もバッチシ?なのでした。
ひとしきり会話を楽しんだ後は、翌日も早いしガッツリ歩く計画なので眠るとします。
眠る前には、従業員用のお風呂も使わせてもらい、昨年と同じ4畳の部屋「猿倉の間」にて眠りに就いたのでした。翌朝は5時半頃起床。10時頃には眠ったのでお目覚めパッチシ。そして

5時45分
猿倉荘出発!!!
白馬三山登山記
コースタイムは約15時間という、最近ゆるゆる登山ばかりでなまった体にはちと厳し目な、
久しぶりに長い長い1日になりそうなので、気合いを入れて行くとしますか。
出発直後に福岡から来た老夫婦を抜いたけど、この日お会いした登山者は、この2人と
白馬尻小屋付近ですれ違った2人の、合計4人という非常に静かな登山となったのでした。
天気は上々で、朝日浴びる景色を眺めながら進み、
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6時30分
白馬尻小屋到着。おなじみの景色が歓迎してくれます。
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先を急ぐので休憩も取らずに、目の前に見える大雪渓に向かうとします。
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だけど、一番雪が溶けてしまっとる時期やもんで、大雪渓も痩せ細って危ないみたいで、
崖沿いのガレ場がルートとなっており雪渓には、なかなか辿り着けません。
そして、このガレ場が足元が崩れて崩れて、ソレハソレハすこぶる歩きにくかったのでした。
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歩きにくい道と格闘して何とか待望の雪渓歩きに辿り着いたんだけど、わずか10分位で終了。
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一応アイゼン持ってきとったけど、アイゼンも使う事無く、あっという間でした。
その後は沢沿いの崩れやすくて歩きにくい、いやらしい道を真っ白なガスの中、進むんやけど、
白馬三山登山記
たまーにガスがはれた時に見える景色が、心を癒してくれたのでした。いい景色やさー
白馬三山登山記
8時45分
避難小屋到着。相変わらずキレイな小屋です。ここで中に入って、しばし休憩してリフレッシュ。
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そして小屋を出てスグ飛び込んできたのが、いい感じで赤色に色付いたナナカマド?
(植物は詳しく無いのでよくわからんです)
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やもんで、しばし時間を忘れて写真をパシャリパシャリ
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コレが夏山には無い、秋山の魅力やな。いい景色やさー
左手には白馬岳の後に登る予定の、杓子岳・白馬鑓ヶ岳も見えます。
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そして前方には、村営頂上宿舎の建物も見えてきた。ガンバレの言葉に励まされ
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9時40分
村営頂上宿舎到着。ここも先を急ぐので休むことなく、すこし登った分岐にザックをデポして、
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本日最初のピーク、昨年も登った白馬岳を目指します。稜線に出ると、さすがに風が強く寒い。
ザックを下ろすと、やっぱ身軽やさなー。ココから山頂まではスイスイスイスイ進め、

10時10分
白馬岳到着!!!山頂でパシャリ。
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新田次郎の小説「強力伝」の方位盤もパシャリ。これもお約束やな。
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この頃には、ガスで眺望も効かんかったもんで、山頂には10分程の滞在で戻るとします。
戻る途中に、朝追い抜いた福岡の老夫婦とすれ違ったけど、その後、登山者とすれ違う事はなかったのでした。ザックをデポした場所に戻り、しばし今後の行動について思案します。
選択肢は2つ
1、眺望も良くなかったので残りの2つの山は止めて猿倉へ戻る
2、初志貫徹で眺望は悪いけど残りの2つの山も登る
正直、楽な方向へ流されたい気持ちがかなりあったけど、せっかく朝早くに出たんやし、
「白馬三山、日帰りで行ってきまーす!!!」っと宣言してまっとったで、
初志貫徹で向かうとしたのでした。
杓子岳までの道のりは、晴れてたらいい景色なんやろうなーっと思わせる、
ガレ場の稜線を1回下って再び登り返し
白馬三山登山記
11時40分
杓子岳到着!!!相変わらず周囲はガスで真っ白やもんで、証拠写真だけ撮って、
白馬三山登山記
真っ白で次の目的地もよく見えないけど、とにかく先へ急ぐとします。崖のほうからガスが湧くみたい。
白馬三山登山記
杓子岳から白馬鑓ヶ岳までの道のりも、今までの道と同じようなガレ場が続きます。
鑓みたいに尖がったピークがあったもんで、ココが山頂かなあっと思って登ったら、それは偽物で、
本物の白馬鑓ヶ岳は鑓みたく尖がってはなく、なだらかなお山でした。
微かにガスがはれた瞬間に、ピークをパシャリ。そして
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12時40分
杓子岳から1時間程かけて、白馬三山最後のお山、白馬鑓ヶ岳に到着!!!
相変わらず周囲はガスで真っ白やもんで、証拠写真だけ撮って、
白馬三山登山記
山頂に留まることなく、下山するとします。
それにしてもこの辺りは、とにかくガレ場ばかりで、まるで石の墓場みたいでした。
白馬三山登山記
また、この頃になると更にガスで周囲が真っ白になってきたので、
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初めての道やもんで不安で不安で、しゃーなかったです。
そして何とか鑓温泉への分岐に辿り着き、本格的な下山開始です。
白馬三山登山記
そして、こんな真っ白な状況やで、アイツがおらんかなああっと思いながら下ってたら、
ガサガサっという物音がしたもんで、周囲を見渡したら案の定、アイツはおったのでした。
そう、それは雷鳥でーす。周囲がガスって白い時によく現れるんやさなー。
白馬三山登山記 白馬三山登山記
やもんで、しばし雷鳥ウォッチング。そして、雷鳥が美味しそうに餌を食べてる光景を見た瞬間、
そう言えば昼メシまだ食べとらんかったなーって事を思い出したので、ココでメシを喰らうとします。
昼メシも、でーれありがたい事に、先輩が前日の晩にお弁当を作ってくれたのでしたー。
可愛らしい包みを開けると、大盛り弁当が入っていましたー。
白馬三山登山記 白馬三山登山記
フリーズドライのとん汁も作り、しばし至福のランチタイムを過ごすとします。
これでエネルギーチャージもバッチシ。リフレッシュして気合いを入れ直し、真っ白なガスの中、
色付き始めた紅葉の景色にも励まされながら、黙々と下ります。
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まだ、こんな高山植物も残ってました。青色がでーれ鮮やかだったので立ち止まってパシャリ
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また、鑓温泉に行く途中には、短かったけど、微妙な鎖場もあったので慎重に下っていったら
白馬三山登山記
ついに鑓温泉が見えてキター。そして、
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14時35分
鑓温泉到着。9/30が小屋閉めだったので、小屋の解体工事中で何人かで作業中でした。
「兄ちゃん、風呂に入って行かんのか?」って聞かれたけど、
多分、ココで風呂入ってまったら下山するのが間違いなく嫌になってまうろなーって思ったのと、
300円かかるという事で、この時、お金を持ってきてなかったという2つの理由で泣く泣く我慢。
鑓温泉は来年の課題やなっという事で、先を急ぐとします。残念・・・。
白馬三山登山記
露天風呂から、溢れ流れていたお湯に手を触れたのみでした。
それにしても、こんな高所に湧く温泉、間違いなく秘湯やな。
ちなみに先輩情報なんやけど、小屋閉めした後も、露天風呂はそのまんまあるもんで、
無料で入れるみたいです。

そして、鑓温泉から猿倉までの道が今回一番、精神的にシンドイ区間だったのでした。
それは地図を見て、事前にある程度、想像は付いていたんだけど、想像を上回った、
ひたすら水平な登山道なのでした・・・。遠くまで見渡せる分、より一層、気が滅入りました。
白馬三山登山記 白馬三山登山記
歩けど歩けど、全く高度が下がりません。
登りも下りもコースタイムがほとんど変わらないのも、納得でした。登り返しもあるし・・・。
たまーに眺望が開け登山口が見えてしまったんやけど、でーれ遠いっと思ってまった。
白馬三山登山記
ただ登山道は非常に整備されていて、でーれ歩き易かったのでスピードに乗って歩け、
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思ったよりも早く、登山道に入る林道に戻って来れたのでした。
林道が見えた瞬間は、でーれ嬉しかった。
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鑓温泉登山口でパシャリ、でーれ疲れたー。
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ココから猿倉荘までは、スグです。林道をサクサクとクールダウン的な感じで下り

17時
猿倉荘到着!!!。行って来ましたー。
そして再び先輩に会って、秋の高山祭に人力を引きに高山に帰って来る予定だったので、
「そしゃ、しあさって高山で、また会いましょう(笑)!!!」
という言葉を残しサヨナラして、オススメの温泉「みみずくの湯」に入り、
長野市内のオススメのラーメン屋さんに立ち寄り、わざわざ遠回りをして高山に帰ったのでした。

今回の登山は、行動時間は前回の北ノ俣岳とほぼ同じ半日、約12時間だったけど、
休憩もあまり取らず、ほぼ歩きっぱなしだった分、結構疲れました。
ほとんどガスで真っ白で、眺望もイマイチやったし・・。
ただこの時期、いい感じで色づき始めていた、紅葉の景色に癒されましたな。

昨年も来た白馬岳だったけど時期をずらしてくると、違った表情が見えるので面白いものです。
昨年は白馬岳ピストン、今年は白馬三山日帰りと昨年にも増してハードな登山をしてまったで、
来年は鑓温泉でまたーりしたいもんやさー。
白馬3部作は、3年かけて来年で完成やな。
また来年も、お世話になりまーす!!!

猿倉荘5:45
白馬尻小屋6:35
避難小屋8:45/8:55
村営頂上宿舎9:40
白馬岳山頂10:10/10:20
杓子岳11:40
白馬鑓ケ岳12:40
鑓温泉14:35
猿倉荘17:00








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Posted by 山ちゃん at 21:59│Comments(4)2010年
この記事へのコメント
こんばんは、山ちゃん

登山記読ませてもらいました。しっかりハード系登山っすね。
鑓温泉を入らずに降りるのは後ろ髪を引かれる思いでしょうが
入ってしまうと歩きたくなくなる気持ちも解ります!
来年のお楽しみっすね。

僕は念願の常蝶縦走ルートに登るべく準備を重ね、体調も天気も
バッチリ、おまけに紅葉も盛りということで11日に予定をたてて
いたところ、なんと三股への林道が土砂崩れで通行止めになったとの
ことで泣く泣く諦めました。なかなか思い通りには進まないもの
ですね・・・。
Posted by しがっち at 2010年10月15日 17:54
しがっちさん
こんばんは
いつも登山記にお付き合い、頂きましてありがとうございます。
久しぶりに、ハード登山してみました。
鑓温泉を入らなかったのは、ホント後ろ髪を引かれる思いでしたが、来年の楽しみにとっときます。
多分、入ってしまうと歩く気が無くなったと思います…

常蝶縦走、思わぬアクシデントで中止になってしまって、非常に残念。
山は逃げないので、コレも来年の楽しみと思って割り切るしかないですね。
今シーズンは、あとは何処か登る予定ありますか?
雪が降るまで、あと一ヶ月は楽しめそうかなぁ?
Posted by 山ちゃん at 2010年10月16日 18:41
こんばんは

今年の常蝶まだ諦めてませんよ。林道も復旧したみたいやし…。
ただ予報では来週あたりから雪の可能性があるので、ずばり今週末が
ラストチャンスかなと思ってます。

その後は地元近くの鈴鹿山系をメインで歩きま~す。
御在所岳はアルペンムードもあり、いい山ですよ~。ぜひ山ちゃんや
なめこじるさんにも一度は登ってほしい山ですね!
Posted by しがっち at 2010年10月18日 20:41
しがっちさん
今週末、常蝶行けたらいいですね。
気をつけて行って来て下さーい。いい天気になるのを祈っています。
今年は今のところ暖かいみたいで、雪もまだですけど、
いつ雪が降っても、おかしくないですからねえ。

冬はこっちは寒いし雪もけっこう降るので、遠征いいかも。
御在所岳、まったくわからないエリアですけど、
しがっちさんのオススメなら間違い無いですね。
登ってみたいお山リストに入れときまーす!!!
Posted by 山ちゃん山ちゃん at 2010年10月18日 23:05
 
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