北ノ俣岳登山記

山ちゃん

2009年10月29日 21:05

北ノ俣岳(きたのまただけ)は、飛騨山脈中の2,662mの山である。上ノ岳(かみのだけ)ともいう。
北ノ俣岳は岐阜県側、上ノ岳は富山県側の古来からの名称。
from Wikipedia

そんな北ノ俣岳に先日、御嶽山に一緒に登って以来、すっかり登山の魅力に取りつかれハマってくれた、高校の同級生Y川君と日帰りで行って来ましたー。

(仕事をこっそり休んで。やもんで内緒、まあここに書く時点で内緒じゃないような気がしますが・・・)
ちょこっとマイナーなお山なので、Wikipediaの説明を貼りつけました。


ちなみに、今回はゆるゆる登山です。もう今年はクレイジー登山はやりません。
とは言っても、朝は早起きです。
っていうのも、北ノ俣岳登山口は高山から約90km、時間にして1時間30分程と結構遠く、
時間もかかるもんで・・・。
当日は4時起き。相変わらず趣味の為なら早起きです。
4時半に合流して出発です。途中、十三墓峠・山伏峠と2つの峠を越え、どうしてこのような場所に住んでるんだろうという山之村の集落を越え、6時過ぎ登山口駐車場到着。
この頃には空も明るくなってきました。
駐車場には岐阜ナンバーの車が1台停まっているのみ。
天気も上々、今回も静かでいい登山が出来そうです。
簡易トイレがあったもんで、出すもの出して準備完了!!!

6時10分
登山口出発です。

ネットでの事前調査や、我が師匠から聞いた話では、北ノ俣岳登山道はぐちょぐちょ悪路やもんで長靴は必須アイテムという事ですが、果たしてどんなものやら?
覚悟して向かう事とします。
ちなみに山ちゃんは長靴は持ってきてません。Y川君は持ってきてます。
登山道はいきなりの急登があるけど、その後は、ほぼ平坦な道でアップダウンの繰り返し。
途中、寺地山までは距離を歩く割には高度が稼げないという、なかなかはんちくたい登山道でした。
しかし、たまーに眺望が開けると薬師岳の雄大な姿が眺めれます。

ちなみに、心配していた登山道の状態は、かなりのぐちょぐちょ加減でたまーにズボったりと、
それはそれはヒドイものでした・・・。
とりあえず往路は長靴を持ってきたY川君も登山靴で歩いていたけど、
やはり長靴は必須アイテムです・・・。
次回からは絶対に長靴を持っていかねば・・・。そんな感じで、ダラダラとズボリながら歩いていたら

8時40分
寺地山到着。眺望はあんまし開けてなかったので、ちょっと先に進んだところ、
目の前に大きく立派な薬師岳の姿が飛び込んできました。

やもんで、ここでしばし休憩することに。
また反対側に目をやると、笠・乗鞍・御嶽が立派な尾根を従えて3連で見えます。

正面には、本日向かう北ノ俣岳がはっきりと。まるでスキー場みたい。

ちょうど、ここに先行してた岐阜ナンバーの単独の方もみえました。しばし談笑して先を進む事に。
次の目的地は避難小屋です。
寺地山から避難小屋までも、ぐちょぐちょ悪路のアップダウンを繰り返し進み

9時30分
北ノ俣岳避難小屋到着。なかなか立派な建物なので、気に入ってしまいました。
 
周囲をうろついたり中で寛いだりと、ゆっくり休憩することに。
いつか、避難小屋泊まりで黒部五郎岳の1泊2日をやってみたいなーと思わせたのでした。
その前に、こちらのルートから日帰り黒部五郎岳もやってみたいのですが・・・
(この計画はクレイジーの部類に入りますなあ)
あと、本日は昼食にY川君のリクエストでカレーを食べる事にしてたので、
ここでそのお米を準備することに。
アルファ米という、水を注ぐだけで1時間後位には米からご飯に変わるという素敵なお米です。
何気に初使用。果たして美味しく食べれるのやら、楽しみの一つです。
そんなこんなで、避難小屋にはのんびりと20分程滞在した後

9時50分
避難小屋出発。ここから先は眺望ががらりと開け、目的地を眺めながらのひたすら登りです。

北ノ俣岳登山道は避難小屋を境に、ダラダラ悪路とひたすら登りと、2面性を持つ登山道です。
では、ひたすら登るとしますか。
避難小屋を過ぎてからは植生保護の為でしょう、木道がしばらく続きます。
別に歩きにくくもないし、大切な事だと思います。

しばらく木道が続いた後、登山道を歩く事に。
木道がない所は、だいぶ登山道の崩壊が進んでいます。

歩きにくいので登山道の周辺を歩いたりするから、更に登山道の崩壊と悪循環です。
そんなに沢山、登山者が来てはいけないところですな。まあ、アクセス悪いし悪路やで、
そんなには人は訪れない道だとは思いますが。
目的地を眺めながらひたすら登ります。

そんなに急ぐこともないんだけど、景色が変わらんもんでかしらんけど全然進んだ気がしなくて、
なかなかペースがあがりません。今回、しんどかったのはこの区間ですなあ。
休み休み、ゆっくりゆっくり進みます。崩壊した登山道区間の後は、ハイマツ区間です。

ハイマツの中を泳ぐように進みます。
たまーに振り返ると、有峰湖の姿が徐々に見えてくるし、

左手を見ると薬師岳の姿が徐々に大きく見えてくるので、

ちゃんと高度を稼いどるんやなってのが認識できます。
上を見ながら下を見ながら横を見ながら進み、ついに

11時20分
稜線に出ましたー!!!!そして、そこに見えた景色は、絶景でした。でーれ感動!!!
真正面には鷲羽岳・水晶岳・赤牛岳

左には雪をかぶった薬師岳・その向こうには剱岳・立山の姿も

右には黒部五郎岳・双六岳・三俣蓮華岳・遠くに槍ヶ岳の姿も

いやーいい景色だ。
登山口から6時間弱で、こんだけ立派な北アルプス奥地の景色はなかなか見れません。
この場所から眺める薬師岳は惚れぼれする位、立派な姿です。
ここでの主役は薬師岳やさー。
正直、今まで薬師岳の印象は、ただでかいだけでピークもはっきりしない木偶の坊のような山やなあと思っており、あんまり登りたい願望が湧かない山だったんだけど一気に惚れてしまいました。
惚れやすくて、振られやすい山ちゃんです・・・。
ではでは、北ノ俣岳に向かいましょう。ここから北ノ俣岳はすぐです。

11時45分
北ノ俣岳到着!!!お疲れ様でしたー。
稜線に出た時点で実質、到着したようなものでしたが、やっぱピークは踏まないとっ。
証拠写真を撮って、早速ランチにしませう。

Y川君のリクエストのカレーは、ちょうどKONGさんで入荷したばかりのカレーの新商品を先日、
事前に購入しており準備万端です。
お湯を入れて10秒で本格カレーの完成。アルファ米も、いい感じで柔らかくなってました。
完璧やさー!!!
ちなみに肝心のお味の方は、でーれ美味いっす。大満足!!!
グリーンカレーを食べた時には、北アルプスに居ながらタイに行った気分を味わえました。
 
食後にはチャイを飲んでのんびりと。





写真撮ったり、ボーっとしたり小一時間程、山頂には滞在しました。
  
短時間でこれだけの眺望が見れる北ノ俣岳、でーれ気に入りました。季節を変えて再び訪れたいっ。
名残惜しいけど、登山後は恒例の「当り矢」焼肉大会が待っているので焼肉を早く食べたいが為に、下山するとします。
ちなみにこの写真は、先行して出てた岐阜ナンバーの人に撮ってもらったのでした。

今回の登山のモチベーションは、食べ物に依る部分が大きいっす。

12時45分
下山開始。今度は、ひたすら下るとしますか・・・。

ハイマツ区間・崩壊した登山道区間・木道区間とあっという間に下れ、
避難小屋分岐までは1時間ほどで到着。
やはり下りはバランスを崩しやすく、Y川君たまーに転倒します。パシャリっと。しかし嬉しそう

振り返ります(なかなかいい絵だ)

帰りは避難小屋には立ち寄らず、先を急ぐとします。
この辺りから、すっかり忘れていた、ぐちょぐちょ悪路アップダウンの再来です。嫌だ嫌だ。
ズボリながら進みます。
寺地山到着後、Y川君はついに秘密兵器の長靴に履き変えました。
ああ、羨ましい。
もはやY川君は、ズボろうがズボらまいがお構いなしにブルトーザーの如く直進するので、
Y川君を先頭にして山ちゃんは、Y川君がズボりこんだ所を特に注意しながら、進む事とします。
下りの登り返しをはんちくたく思いながら、ダラダラぐちょぐちょ悪路を黙々と紅葉綺麗やなあとも思いながら進み


15時55分
登山口に戻って来ました!!!

行動時間は約10時間。そんなにえらくもなかったし、余力も残っとるし。ちょうどいい感じ。
これ位の行動時間ならば、楽しい休日を過ごしましたーって言えますなあ。
今後の登山スタイルは、こんなんがベターなのかなあ・・・。
それでは、長い長い高山までの帰り道のドライブの始まりです。
帰りは平湯経由で、大好きな「ひらゆの森」で温泉入って、リフレッシュしてから高山に戻りました。
その後、登山のしめは「当り矢」でということで、壊れた筋肉を回復させる為に焼肉&ビールを腹一杯食らったのでした。


北ノ俣岳の印象は
避難小屋までの登山道はぐちょぐちょ悪路で最悪だったけど、6時間弱で北アルプス奥地の絶景が見れるという非常に素敵なお山で、山ちゃんはでーれ気に入ってしまったのでした。
ぐちょぐちょ悪路対策は、長靴を持っていけば万全です。
再び登りたいお山リストに入りました。
あと、薬師岳にでーれ惚れてしまったので、今年はもう厳しいけど、来年の早い時期には薬師岳に登ろうと固く決意したのでした。


登山口6:10
寺地山8:40/8:50
避難小屋9:30/9:50
北ノ俣岳11:45/12:45
避難小屋13:40/13:45
寺地山14:15/14:20
登山口15:55

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