北ノ俣岳(寺地山)登山記

山ちゃん

2011年06月20日 16:36

土日と今年2回目の御嶽山に行って来たもんで、御嶽山の登山記も書きたいトコなんやけど、
その前に先日の、奥飛騨満喫日帰り旅行の本来の目的であった登山記です。
今回、目的としたお山は過去に3回登ってる大好きなお山「北ノ俣岳」なのでした。

元々、この日は休日やったもんで一人で登る予定を立てとったんやけど、
残雪期に北ノ俣岳にチャレンジして撤退した、居酒屋「樹」の大将てるさんと、
一緒に登る運びとなり、2人で行って来たのでしたー。

当日はてるさんはいつものように仕事後、山ちゃんは早めに眠って睡眠十分な状態で、
真夜中2時に高山出発でーす。
この時期は夏至が近く日が長いので、時間を有効活用しようという作戦です。
高山から北ノ俣岳の登山口である飛越トンネル入り口までは遠く、
どのルートを選択しても1時間30分はかかるんやさなー。
今回は41から神原峠を通り、山田から神岡へ抜けるトンネルを通って、
471に出るルートを選択したんやけど、やはり1時間30分程かかり3時30分頃、登山口到着。
山之村に入ったら、晴れ予報に反して雨が降ってきてたけど、この頃には雨も止んでいたので、
迷うことなくヘッデン付けて準備万全。登山届を出して、


3時50分
登山口出発でーす!!!
少し歩いたら夜も明け空も明るくなってきたけど、残念ながら曇りで眺望は開けません。
登山道には冬の雪の影響なのか、アチコチに行く手を遮るように倒木が・・・。
登山道を遮る倒木&倒木を踏み付けて歩く、てるさん。
 
また、相変わらずのぐちょぐちょ悪路の飛越新道、お約束の必殺アイテム白長靴「ゾナ」今回も大活躍です。飛越新道に長靴は欠かせませんな。長靴が似合うお山です。

何と言っても登山道脇には、水芭蕉が咲き誇る位やでなあああ。
 
登山道を歩くと言うより、湿原の中を歩くようなもんやさなー。
そんなおぞくたい登山道を歩いていたら、晴れ予報に反して雨が降ってきたもんで雨具着用。

雨降る中、眺望が効かない&更にぐちょぐちょ悪路になった道を黙々と歩き、
 

6時00分
気付いたら、寺地山(1996m)に到着。

本来なら薬師岳の雄大な姿がどーんと見える場所なんやけど、何にも見えません。
薬師岳が見える場所を指さすてるさん&真っ白な薬師岳方面
 
スキー場のような斜面が広がる北ノ俣岳の景色も当然、全く見えなかったのでした。

ココまで来たら避難小屋までは1時間もかからないので、とりあえず休むことなく先を急ぐとします。
寺地山から先の登山道は残雪がまだ残っとったもんで、やや道に迷いながら歩き、
 
ようやく樹林帯を抜けて北ノ俣岳と避難小屋の分岐まで到着。

この頃になると2人の気持ちは、目的地が北ノ俣岳から避難小屋に変わりつつあったので、
(いい天気だったら、てるさんを騙して黒部五郎まで行こうと密かに目論んどったんやけどなぁ、残念)
迷うことなく避難小屋へ向かうとします。相変わらずひっそりと佇んでました。


6時45分
避難小屋到着。
 
雨に打たれ寒い思いをしながら歩いてきたもんんで、雨に打たれない場所ってのはありがたい。
でーれ嬉しい瞬間なのでした。
一応、「天気が回復すれば北ノ俣岳に行きましょう!!!」とは言ってみたものの、
心はすっかり休憩モードになってしまったので、山頂で食べる予定だったメシを小屋で食べるコトに。
今回の山メシは、前日にコングさんで購入した尾西食品のドライカレー。
お湯が湧くまで時間があったもんで封を切って遊んでたら、あろうことかぶちまけてしまった。
悲劇。食べ物で遊ぶなってコトやな。
もったいない&口の中に入れば一緒やで、拾って袋に入れ直したけど、ちょっと減ってまった・・・。

ドライカレーは袋の中にお湯を注いで5分位したら完成やもんで、
その間に、寒かったけどお約束のビールで乾杯でーす!!!

ビールを飲むてるさん&山ちゃん
 
やっぱ美味いっす。ただ寒かったもんで、更に体が冷えてしまった。
てるさんはダウンジャケットやら着替えやら持って万全の状態やったんやけど、
山ちゃんは何故かダウンを持ってきてなかったし、着替えも持ってきて無かったので、
寒い寒い言いながら震えながらビールを飲んでいたのでした。
寒いのなら飲むなって感じやけど・・・。
そんな寒がっていた山ちゃんに対して優しい&準備の良いてるさんは、
ウイスキーのお湯割りをくれたのでした。でーれのくとまりました。
そうこうしている間にドライカレーが完成、フリーズドライのチゲスープも持って来てたので、
何となく体が温まりそうな定食になりましたな。
 
お腹も空いてたのでガッツリと喰らったのでした。メシを食べてる写真が一番、絵になりますな。

アルコールも入ってお腹も満たされたし、相変わらず雨も降ったままだったので、
完璧に北ノ俣岳に行くことは諦め、小屋でまたーり寛ぎモードに突入です。
これまた準備の良いてるさんはラヂヲを持ってきてたので、ラヂヲを聞きながら横になって休憩です。
富山と岐阜の県境に近い場所にも関わらずFM愛知がハッキリと聞こえたのでした。
 
そんな感じで、メシを喰らい酒を飲み朝寝を楽しみ、避難小屋には2時間位おったんやけど、
一向に雨が止む気配が無いので、少し雨が弱くなってきたトコロで撤収するとします。
来た時よりも美しく、小屋を掃除するてるさんをパシャリ

いつも北ノ俣岳に登る時は避難小屋で休むけど、こんだけ長居したのは初めてでした。
前から雰囲気のある良い小屋で好きやったけど、長居をして更に好きになりましたな。
やっぱいつの日か、避難小屋泊りで黒部五郎1泊2日をしてみたいなーっと強く思ったのでした。
さらば北ノ俣岳避難小屋、再び会う日まで。名残惜しいけど戻るコトとします。
 

9時00分
下山開始ですっ。相変わらず北ノ俣岳方面は真っ白なので、諦めがつきます。

「女は逃げるけど山は逃げない」という名言(迷言)を呟き、戻るとします。

飛越新道は、登ったり下ったりの繰り返しなので下山とはいえ、あまり時間を短縮できません。
ていうか下山という気分で登りがあったりするので、たまーに心が折れそうになるんやけど、
相変わらずなぐちょぐちょ悪路の中を、
   
水芭蕉や

綺麗なお花の写真を撮りながら、



気を紛らわせながら下るとします。
そんな感じで下り、もうまもなくで登山口に着く頃になったら、
すっかり雨が上がり青空が出てきたのでした。

今さら晴れても時すでに遅し。青空が見え始めてちょっとしたら、
密かに嬉しいポイントである駐車場が見える場所を通り越し、


11時30分
登山口に戻ってきましたっ。
そして振り返って写真を撮ったら、雲一つ無い快晴な写真が撮れたのでした・・・

結果として晴れたけど9時の時点では晴れるとは想像出来んかったで、まあしゃーないさな。
ちなみに山之村の集落まで下りてきた時に振り返ってみたら、いい感じでお山が見えたのでした。



そんな感じで今回の登山は、目的としてた北ノ俣岳までは行けなかったけど、
避難小屋でゆっくりまたーりして、避難小屋の魅力を再認識出来たで良かったし、
早目に下山した分、午後の時間を温泉&観光に充てれて堪能出来たので、
トータルで見ると、大満足な登山でしたな。
山ちゃんの軽ーいお誘いにのって同行してくれた、てるさん、ありがとうございました!!!
てるさんの心の中で温めてるプランの参考にもなったと思うので幸いでした。
山は逃げないので、天気の良い日に再び&いつかは避難小屋泊りで黒部五郎1泊2日登山をしに、
再び飛越新道を訪れたいものです。


登山口3:30
寺地山6:00
避難小屋6:45/9:00
登山口11:30















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