人力車の仕事を辞めてから早いモノで、1カ月以上経ちます。
そして、新しい仕事をこっそりと始めてからも、ようやく1カ月経ちました。
ゴールデンウィークも終わり一段落というか、少し落ち着いたので、新しい仕事について報告を。
新しい仕事は、高山を訪れる観光客を対象とした旅行会社を信頼できる知人と共に立ち上げました。
既存の旅行会社はアウトバウンドがメインですが、インバウンドをターゲットとした、
いわゆる着地型観光をする旅行会社で、旅行会社名はiSiteTAKAYAMAと申します。
ホームページはコチラです
http://isite.p2.bindsite.jp/
もともと自分は大学卒業後、某旅行代理店に就職しました。
ですが、その頃、20代前半の自分は、今振り返って、
あの時に戻れるなら自分で自分を殺したいと呪ってしまうほど、
いい加減だわ責任感はないわ、仕事に対する姿勢は最悪な人間でした・・・。
そんな人間やったもんで、仕事面でげばいてげばいてげばしまくって半ば、
会社を追われるような形、首同然で退社したのでした・・・。
その後、何もしたくない超鬱状態な人生で最悪な1カ月間を過ごした後、次に就いた仕事は土方。
何も考えたくなかった状況だったので、肉体労働は体が疲れて頭を働かせる状態ではないので、
今振り返ると、その選択は間違って無かったのかなって思えるけど、
当時は大学卒業して、一体俺何しとるんやろうなー・・・、何の目標も無い人生やさなーっと、
相変わらず暗い闇が心の中を支配してたのでした。
ただ、その時の経験・出会った人脈は今でも生かされているので、いい経験をさせてもらいました。
そんな土方生活も仕事中の怪我で別れを告げて、次なる仕事が人力車の仕事なのでした。
これも、たまたま土方時代にふとした縁で、人力をやってた人間に出会ったもんで、
彼に口利きしてもらったのでした。
人力車の親方は、来るもの拒まず、去る者追わずという、非常に懐の深い方で、
人力車の仕事は簡単に就職できました。
人力やり始めてから2年位は、観光客に対する態度や街の人に対する態度は、
今振り返ると負の感情が露骨に現れたりしたりして、あまりよろしくなかったと思います。
でも、自分はホント周囲の人間に恵まれてました。
自分のだしかんトコロを指摘してくれた仲間や同僚に、ホント恵まれました。
そんなこんなで自分の心の中に変化が生まれたかどうかは定かではないけど、
ある時期を境に、自分中心の考えから相手の心を考えて話す・行動することが出来る人間に、
徐々に徐々にやけど、変化してきたかなっと思えるようになったのでした。
そうしたら自然と親しくしてくれる人間が増え、友人も増え、
沢山の方々と友好的な関係を築ける人間に、社交的な人間に変化してきました。
その頃には、首同然で去った前の会社の上司からも連絡があり、
たまに添乗員の仕事をもらえるようになったのでもあったのでした。
というわけで紆余曲折して、かなり遠回りをした感が否めないけど、
30歳越えた時点で、ようやくまともな人間になってきたのかなっと。
趣味を始める心の余裕も出来たりっと少しづつ、
充実した人生に向かってけるのではっと、思ったでした。
狂った人生を立て直すきっかけを与えてくれた人力車生活に対しては、
ただただ感謝のコトバしかありません。
このまま人力車で喰っていければなあ、なんて内心思いつつもあったけど、
これも人力生活で知り合った方なんやけど、3年来のお付き合いをさせて頂いている方から、
ふと新しい仕事の話を持ちかけられ、その話を聞いて共感し理解し納得出来たもんで、
人力の仕事を辞めたのでした。
旅行業界に戻るに際しては、かなり自分の心の中で葛藤がありました。
かって、おおげばしして、二度と戻って来ることはないだろうと思っていた業界だから。
ただ自分は結局、旅行業・観光業と旅行畑に浸かっていたのは事実で、
今から新しい業界で一から始めるより、今までの経験がなにかしらで生きるのなら戻ろうっと。
それに今から始める(始めた)旅行業の仕事は、
高山市内に現在ある既存の旅行会社が目を付けてない部分で勝負するから、
前の会社の顧客層とは全くかぶらんで迷惑ではないだろうっと。
で、具体的にどのような旅行業の仕事を始めたのかというと、冒頭にもチラッと書きましたが、
既存の旅行社は高山在住の人間を、よそに連れて行く仕事をしているけど、その逆で、
高山に観光でござったお客様に対して、高山の魅力を伝えていく旅行業をしています。
旅行業界では、着地型観光・インバウンドなんて言われているジャンルです。
実際、もうこの仕事は静かにこっそり営業を開始したんやけど、
営業を開始したに際して、自分が思ったコトがホント周りの人に人間に俺って、
恵まれとるなーってコトでした。ホント周りの人、協力的な人ばっかなんやさなー。
知恵をだしてくれる友人、手弁当で手伝ってくれる友人、
営業行っても応援するさーってくれる飲食店の方々等、
日々、色々な人に助けてもらってばっかりやもんで感情的な日々を過ごしています。
現在は高山/白川郷にツアーバスを走らせて、そのバスに添乗員として乗車しています。
今までは高山の街中を人力車で案内しとったけど、今は高山/白川郷をバスに乗って案内してます。やもんで、基本的にはやっとるコトは今までとは変わりません。
まあ、大手バス屋さんにケンカを売るような仕事と今後、受け取る人間も出てくるかもしれんけど、
(そこまでの存在になれれば、たいしたものやさな)
単純に輸送の手段としてバスを利用するだけの状態から、そこに自分が乗って案内することによって付加価値を生み出し、少しでも高山の街でいいお金の使い方をして頂いて、
観光客もハッピー、お店もハッピー、自分も幸せになれればっと!!!
しかも既存のモノよりもお値打ち、お客様の選択肢が増えればいいかなっと。
そんな感じで理想は高いですが現実はこっそりと営業開始して認知度・力不足が否めない状態で、
当然やけど苦労してますが、やると決めて腹をくくった以上、頑張り続けるしかないので頑張ります。
応援して頂ければ幸いです。
向かう先にはかなり険しい山が待ち構えているけど、今後どのような展開になっていくのか、
どのような出会いがあるのか、皆目見当が付かないけど何とか遭難しないように、
山に登るコトが出来ればと思います。
このような文章を書くのは今回だけです。
今後は通常の食べ物・飲み物・趣味を中心とした内容で、
今まで通りゆるゆると続けていくので、今後もご愛読お願いします。